“わらぼっち”で寒さをしのぐ冬ぼたんと寒ぼたん。関東最大級の常時約40品種150株以上を展示。
徳川家康公を祀る神社として建立された上野東照宮(東京台東区 上野公園内)では、2021年1月1日(金)~2月23日(火・祝)の間、常時約150株のぼたんが社殿や五重塔など本格的な江戸建築に彩りを添える『上野東照宮 冬ぼたん』を開苑します。
上野東照宮 金色殿(社殿)空撮
※当苑では新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みとして、苑内の定期消毒や現金授受の撤廃、従業員の健康管理などの対策を行っています。ご来苑いただく皆様に安心して庭園を鑑賞していただくため、ご来苑者様には手指の消毒とマスク着用のご協力をお願いしています。
【家康公御遺訓】
人の一生は重荷を負いて
遠き道をゆくが如し
急ぐべからず
不自由を常と思へば不足なし
心に望おこらば困窮したる時を思い出いだすべし
堪忍は無事長久の基
怒りは敵と思え
勝事ばかり知りて負ける事を知らざれば
害その身に至る
己を責めて人を責めるな
及ばざるは過ぎたるより勝れり
上野東照宮とは
上野東照宮は1627年創建の東京都台東区上野公園に鎮座する神社です。
東照宮とは徳川家康公(東照大権現)を神様としてお祀りする神社で、日光や久能山の他、全国に数多く存在しています。
当宮は出世、勝利、健康長寿に特に御利益があるとされ信仰されています。
金色殿(社殿)などの豪華な建造物は、戦争や地震にも崩壊を免れた貴重な江戸初期建築として国の重要文化財に指定されており、国内はもとより、海外からも多くの方がお参りされます。
1616年(元和2年)2月4日、天海僧正と藤堂高虎は危篤の徳川家康公の枕元に呼ばれ、三人一つ処に末永く魂鎮まるところを作って欲しいと遺言されました。
天海僧正は藤堂高虎らの屋敷地であった今の上野公園の土地を拝領し、東叡山寛永寺を開山。境内には多くの伽藍や子院が建立されました。1627年(寛永4年)その一つとして創建した神社「東照社」が上野東照宮の始まりです。
1646年(正保3年)には朝廷より正式に宮号を授けられ「東照宮」となりました。
現存する社殿は1651年(慶安4年)に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもので、遠く日光までお参りに行くことができない江戸の人々のために日光東照宮に準じた豪華な社殿を建立したと言われています。この造営替えに際し約250基の灯籠が全国の大名から競うように奉納されました。
幕末には寛永寺の伽藍や子院の多くが消失する上野戦争が勃発しましたが、上野東照宮には火の手が及びませんでした。関東大震災にも倒れず、第二次世界大戦では社殿のすぐ裏に爆弾が投下されましたが幸いにも不発弾で社殿の倒壊は免れました。
明治時代には神仏分離令の為境内の五重塔を寛永寺に譲渡(現在は東京都の管理)するなど、江戸時代と比べ境内地は縮小されましたが、江戸初期に建立された社殿が数々の困難を乗り越え現存することは奇跡的で、強運な神君の御遺徳の賜物と言われています。
上野東照宮 桜の頃
春は牡丹・桜の名所として、秋は紅葉、ダリア展、お正月は初詣や冬ぼたん鑑賞の方で大変賑わい、出世、勝利、健康長寿などの祈願成就を願う方が後を絶ちません。
上野東照宮 お正月は初詣
金色殿(社殿)江戸初期建築として国の重要文化財に指定
かつて江戸の人々の家康公への信仰の対象であったこの御宮は、江戸時代と変わらぬ姿で今もなお多くの方に心の安らぎを与えています。
御祭神:徳川家康公 徳川吉宗公 徳川慶喜公
第三十九回 上野東照宮 冬ぼたん
冬ぼたん・八千代椿
冬ぼたん・島錦
寒ぼたん・戸川寒
関東最大級、常時約40品種150株以上を展示 開苑期間中は人気品種の“八千代椿”、“島錦”、“黄冠”など春と夏に寒冷地で開花を抑制し秋に温度調節して冬に開花させる冬ぼたんや、“戸川寒”、“流れ星”といった着花率2割以下と咲かせるのが極めて困難な寒ぼたんをあわせて約40品種150株以上展示します。 入口付近は定期的に和ごよみに倣った装飾を施し、訪れる時期によって異なる趣きが楽しめます。
『わらぼっち(藁囲い)』に包まれて寒さをしのぐ
荒縄を用いた男結び
お花を模した飾り結び
冬の厳しい環境から保護する為、開苑中の冬ぼたんは“わらぼっち”に包まれています。 “わらぼっち”は地域によって形や結び方等が様々ありますが、当苑では開苑当時から荒縄を用いた男結びや梅等のお花を模した飾り結びで見る人の目を楽しませています。
雪景色
『旧寛永寺 五重塔』をはじめとする本格的な江戸建築と楽しむ 苑内からは旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠を見る事ができ、枯山水の日本庭園とあわせて他では味わえない江戸風情の中でぼたんを見る事ができます。
また、雪が降れば格別の趣があり、しんしんと降り積もる雪の中に凛と佇むぼたんの姿は見る人の目を惹きつけます。
ロウバイ
フクジュソウ
ロウバイやウメそしてフクジュソウなど時期により異なる花木が楽しめます。
1月下旬からはロウバイや早咲きのウメが、そして2月中旬頃からはフクジュソウやマンサクなど苑内では様々な花木が見頃を迎えぼたんと共に華やぎを添えています。
ぼたん苗の即売会
1/16(土)、1/17(日)、2/13(土)、2/14(日)の計4日間、期間限定で春咲き牡丹の苗を販売。
販売株数:4日間で計100株
品種数:約10品種
[上野東照宮 冬ぼたん概要]
名称:第三十九回 上野東照宮 冬ぼたん
開苑期間:2021年1月1日(金)~2月23日(火・祝)※期間中無休
開苑時間:9:30~16:30(入苑締切)
入 苑 料:
大人(中学生以上)700円、団体(20名以上)600円、小学生以下無料、
東照宮社殿共通拝観券1,100円
住 所:〒110-0007東京都台東区上野公園9-88 TEL:03-3822-3575(ぼたん苑)
アクセス:
JR上野駅 公園口より徒歩5分
京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分
東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分
令和三年一月一日「上野東照宮」初詣と合わせて御来苑下さい。お待ち致しております。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
上野東照宮 〒110-0007 東京都台東区上野公園9-88
TEL:03-3822-3455(社務所)
TEL:03-3822-3575(ぼたん苑)
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