羽黒修験道とは
はるか昔、日本列島に暮らしていた人々にとって、山は神の宿る聖域であり、子孫を見守る祖霊が鎮まるところと考えられていました。修験道は、そのようなおだやかな山岳信仰に根を下ろしながら、仏教とりわけ密教や道教などの影響を受けてかたちづくられました。修験道は中世以降、聖なる山に分け入って谷を渡り、山々を駈け、山に籠もり、山の神霊を我が身に宿す修行を重ねた山伏たちを通じて、人々に受け入れられてきました。日本の多くの霊山が信仰を集める中で、この東北の地におこったのが羽黒修験道です。
石段参道
羽黒山の入口、随神門をくぐり参道に入ると、ふっと空気が変わるのを感じるでしょう。敷き詰められた石畳の階段を下れば、遠くからせせらぎが聞こえてきます。参道沿いに立ち並ぶのは、樹齢350年から500年を越す老杉。その中へ歩みを進めると、清々しさに満たされてくる―これが山頂まで1.7km続く、羽黒山の参道。新たに生まれ出るための産道と伝えられる山道です。
御神木(杉)と国宝・五重塔
五重塔(国宝)
羽黒山は、会津や平泉と共に東北仏教文化の中心であっただけに、数々の文化財に富んでいます。山麓の黄金堂は重文に、山内の五重塔は国宝であります。古くは瀧水寺の五重塔と言われ、附近には多くの寺院があったが、今はなく五重塔だけが一の坂の登り口左手に素木造り、柿葺、三間五層の優美な姿で聳り立つ杉小立の間に建っています。現在の塔は長慶天皇の文中年間(約600年前)庄内の領主で、羽黒山の別当であった武藤政氏の再建と伝えられています。
羽黒山参籠所「斎館(旧華蔵院)」
平成17年(2005)3月 鶴岡市文化財指定 羽黒山参道三の坂を登りきると間もなく左手にある。もとは華蔵院といい、元禄10年(1697)の再建である正穏院、智憲院と共に三先達寺院の一つで、羽黒山執行別当に次ぐ宿老の住した寺であったが、 明治の神仏分離の際神社の「斎館」として残った。江戸時代には山内に30余坊あったが全て取り壊され、往時の山伏達の住した遺構として今に残る唯一の建物である。
世界に通じる日本古来の食文化が蘇る
月うさぎ膳
かつて三山登拝者へ提供する料理には、だし汁にも生臭物は一切使用しませんでした。それは殺生を嫌う山の神や仏の怒りを避けるためで、無事の三山参りを願ってのことでした。世界中の宗教に於いては、やはり調味料であっても肉・卵・魚類の節・乳製品などを一切使用しないという物もあり、「月うさぎ」はどんな宗教の人でも食することができる料理です。
多種多様の調味料が溢れ、素材本来の美味しさから遠ざかって久しい今だからこそ、本来の味を楽しんでみませんか。
※羽黒山斎館で1日限定30食、湯殿山参籠所で1日限定20食のメニューになります。
出羽三山の精進料理
山の恵みをいただき、伝統の技法によって丁寧に手間をかけて調理される出羽三山の精進料理。出羽三山に参拝する人々は、精進料理をいただき身を浄め、山へ向かう準備を整えるのです。
出羽三山の精進料理は、羽黒山山頂にある斎館、羽黒山麓の手向(とうげ)宿坊街で召し上がることができます。
出羽三山
羽黒山 五穀豊穣 祭礼・行事
◆5月8日 祈年祭(御田植祭)【羽黒山頂 三神合祭殿】
三神合祭殿の神前を水田に見立て、田おこしから種まき、田植えの所作、
御田植舞の奉納をし一年の五穀豊穣を願います。
◆7月15日 例祭(花祭り)【羽黒山頂】
稲の花が咲くこの時期、花が無事に豊かに咲くように祈ります。
稲の花をかたどった「献燈(けんとう)」の花は持ち帰って
神棚に飾ると豊作になると伝えられています。
◆8月31日 八朔祭【羽黒山頂 蜂子神社前】
ちょうど稲の実がなる頃で、同時に台風の来る時期でもあります。
風によって稲が倒されず無事に稲が実るように修行中の山伏たちが祈る
「風鎮(しず)め」のお祭りです。
◆9月24日 幣立祭(へいたてさい)/特殊神事・冬の峰入り
「幣立祭」は二人の松聖が100日間修行する”冬の峰(百日勤行)”の始まりの日です。出羽三山神社の斎館の神前に、本年の松聖や既修松聖達、神社の宮司等40数人が参集し厳かに斎行されます。二人の松聖はこの日より100日間、庄内の五穀豊穣と家内安全を願い、中に五穀の入った御神体「興屋聖」を毎朝夕禊をして祈り続けます。
◆12月31日 松例祭【羽黒山頂】
手向(とうげ)地区から選ばれた二人の山伏・「松聖」の100日修行の結願の日。
修行で得た力を競う様々な神事がとりおこなわれます。
農作業に被害をもたらす「ツツガムシ」をかたどった「大松明(おおたいまつ)」を
焼き払い、庄内地方の豊作を祈る勇壮な火祭りもおこなわれます。
出羽三山 の由来
本来は能除太子が開祖とされる。能除太子とは、飛鳥時代に暗殺された崇峻天皇の第一蜂子皇子のことであり、三本足の霊烏に導かれ、羽黒山の阿古谷にて聖観音菩薩の霊験により開山したとある。
中世になってそれが羽黒山大権現と呼ばれ、神仏混淆の状態であった。しかし、明治の神仏分離によって仏教色を廃され、蜂子皇子の開山とされる形になったが、江戸初期の『羽黒山縁起』にその名はない。
農林水産省
「 新しい時代の食育を考える 食育推進フォーラム2021 」を開催!
「食育」とは
「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てること
食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。
農林水産省は、食育推進基本計画の作成及び推進に関する事務を担っており、食品安全委員会、消費者庁、文部科学省、厚生労働省等の関係各府省庁等との連携を図りながら、政府として一体的に食育を推進。
地域においては、様々な立場の関係者の緊密な連携・協働の下、国民運動として食育を推進。
農林水産省は、令和3年2月16日(火曜日)に
アットビジネスセンター東京駅八重洲通り604号室において
「 新しい時代の食育を考える 食育推進フォーラム2021 」を開催します。
日時・場所
1.開催日時:令和3年2月16日(火曜日)13時30分開場、14時00分開演、16時00分終了
2.開催場所:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り604号室 〒104-0032 東京都中央区八丁堀1丁目9-8 八重洲ハタビル6階
3.対象:食育を推進する企業、団体、自治体、個人の方
4.定員:会場/50名 オンライン/500名(いずれも先着分)
参加申込み
参加申込みは、案内チラシ記載のWEB サイトから申し込んで下さい。
応募締切:令和3年2月15日(月曜日)
注)定員に達した際は事前に締め切る場合があります。
お問合せ先
株式会社ブランド総合研究所(東京都港区虎ノ門1-8-5)担当:杉山
電話:03-3539-3011 メールアドレス:nst@tiiki.jp
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
出羽三山神社 〒997-0292 山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
TEL.0235-62-2355
山形県鶴岡市羽黒町観光協会 (いでは文化記念館内)
〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向字院主南72 TEL 0235-62-4727
農林水産省 〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 電話:03-3502-8111(代表)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
「出羽三山神社」については、下記のリンク記事をご覧ください。
ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~世界に誇れる日本の食体験を発信!~ 「食かけるプロジェクト」募集、はじまる。
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6427393
ZIPANG TOKIO 2020「神霊の宿る信仰と修行の山 出羽三山神社 月山神社 出羽神社 湯殿山神社 」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1359250
ZIPANG TOKIO 2020「そびえる山の厳しさに山伏たちの姿が浮かぶ! 日本遺産認定 出羽三山」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1383261
ZIPANG-3 TOKIO 2020~全国の姥神像行脚(その7)~出羽三山「月山の金姥とは」・・・【寄稿文】 廣谷知行
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