ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~ 曹洞宗 大本山總持寺祖院 ~開創700年を迎えます!



大本山總持寺祖院、正しくは諸嶽山總持寺と言い今から約7百年前元亨元年(1321年) 瑩山紹瑾禅師によって開創されました。


翌元亨2年夏禅師に帰依された後醍醐天皇は綸旨を下され、總持寺を勅願所として「曹洞賜紫出世第一の道場」と定められました。


その後寺運益々隆盛を極め全国にその末寺1万6千余を数えるに至りましたが、明治31年4月13日不幸にして災禍により七堂伽藍の大部分を焼失しました。 これを機に布教伝道の中心を神奈川県横浜市鶴見に移しました。



当院は、祖廟として次々に堂宇が再建され、山内約2万坪の境内には焼失をまぬがれた伝燈院、慈雲閣、経蔵などのほかに七堂伽藍も再建されました。



山水古木と調和し、風光幽玄な曹洞宗大本山の面影をしのばせ、一大聖地として現在に至っています。



大本山總持寺開創700年法要

大本山總持寺祖院能登半島地震復興落慶式の概要



大本山總持寺では、令和3年に開創700年を迎えます。元亨元年(1321)太祖瑩山禅師が能登の永光寺で瑞夢を感じ、總持寺の前身となる諸岳寺(もろおかでら)の定賢律師(じょうけんりっし)も同時期に観音菩薩から寺を譲るよう夢見たところから始まります。その直後にお二人は出会い、諸岳寺から諸嶽山總持寺と改められました。


以来、高祖道元禅師から続く正伝の仏法を相承すべく、瑩山禅師から二祖峨山禅師、二十五哲へと代々相承され、「五院輪住制」の確立により、多くの法系寺院を擁し宗門興隆と正法教化につとめ、能登の地に於いて570余年の歩みを進めてまいりました。


その間、度々の災禍に見舞われつつも伽藍が復興されてきましたが、明治31年の大火の後には伽藍の復興のみでなく、本山存立の意義と宗門の現代的使命の自覚にもとづいて、横浜鶴見の地へ寺基が移され、祖院として再興された能登の總持寺とともに開創700年という節目を迎えます。


また、平成19年3月25日に発生した震度6強の「能登半島地震」により甚大な被害を受けた大本山總持寺祖院が、曹洞宗・全国の宗門寺院及び檀信徒の方々の御力により、14年の長期に亘る耐震保存復興修理工事を経て愈々完成を迎えます。


法要の概要



令和3(2021)年 4月6日

大本山總持寺祖院能登半島地震復興落慶式 9月12日~16日

大本山總持寺開創700年慶讃法要・御両尊御征忌会

※日程が一部変更になりました 4月1日~令和4年11月30日(1年8ヵ月間)

開創700年報恩参拝期間【特別に参拝団の受入れ可】
≪うち4月1日~11月30日の8か月間は併せて焼香師参拝団も受入≫ 


 詳しくは大本山總持寺祖院 副寺寮まで

TEL:0768-42-0005 FAX:0768-42-1002



境内のご案内


總持寺祖院 法堂(大祖堂)



山麓に占める伽藍地の東方ほぼ中央の高台に西面して建つ。入母屋造桟瓦葺で、正面中央に唐破風造桟瓦葺の玄関を設ける。桁行30m梁間26m規模の方丈系平面になり、仏間を彩色や彫刻で華やかに飾る。伝統的な曹洞宗法堂の形態を発展させた壮大な堂宇である。

総欅造りの大伽藍で正面に開祖瑩山禅師、左右に道元禅師と二祖峨山禅師を祀り、左殿に本山守護神、三宝大荒神と總持寺の前身諸嶽寺住職定賢律師を祀ってある。欄間には瑩山禅師の誕生から諸国行脚の一代記を山形県の名工が親子二代に亘った見事に彫刻している。


總持寺祖院 山門



境内の中央に威容を誇るこのたてものは、総欅造りで、高さ17.4m、間口20m、奥行14.4mで昭和七年に完成し、楼上に観音菩薩、五百羅漢の古仏を祀ってある。二階正面に畳一枚もある大きな「諸嶽山」の扁額は前田利為公の筆によるものである。

大祖堂の西北方に建つ。山廊付の3間3戸2階二重門で、入母屋造桟瓦葺とする。2層ともに尾垂木付三手先詰組とし、上層は二軒扇垂木、下層は二軒繁垂木。下層は開放的で扉口袖と内法貫に植物文様を施す。上層は折上格天井の1室。禅宗様になる本格的な山門。


總持寺祖院 仏殿



大祖堂の西南に北面して建つ。入母屋造桟瓦葺で、前後2列からなる八間取方丈形式で、正・側面に広縁、正面に土間を設ける。後列西から第2室に須弥壇を構え仏間とし、東端室にトコと違棚、付書院を付ける。曹洞宗客殿の遺風を伝える、質の高い書院風仏堂である。


總持寺祖院 慧心廊



大祖堂と仏殿を繋ぐ、南北延長16m東西延長16m、幅2.8mの廊下。方柱をほぼ1間ごとに建て、回廊内側は窓を穿ち、腰板壁、小壁漆喰仕上げとする。梁間は頭貫で繋ぎ、束を建て棟木を支持し、疎垂木の化粧屋根裏天井を張る。屋根は両下造桟瓦葺。


總持寺祖院 玄風廊



大祖堂と坐禅堂を繋ぐ、南北延長40m東西延長25mの廊下。放光堂正面付近を開放とし、回廊内側を花頭風に穿ち、格子を設け、腰板壁、小壁漆喰仕上げとする。大祖堂付近では地盤高に差があり、屋根を3段とする。廊下北端に仏堂を付設する。


總持寺祖院 放光堂及び廊下



大祖堂北面東端に付く、延長12m幅1.9mの廊下を介して繋がる。西面する3間堂で、軒唐破風付の入母屋造桟瓦葺とする。内部は奥行3間を外陣、その奥2間を内陣とし、背面に方1間の仏間を突出する。円窓や虹梁、出組、蟇股により装飾的な正面を構成する。


總持寺祖院 香積台



仏殿の西に所在する2階建の庫裏。切妻造妻入桟瓦葺で、下屋庇をまわす。内部は多くの居室や大台所を間仕切り、北正面から東面の下屋と東面の廊下が回廊の一部をなす。正面は中央間口を2間とし、その両脇や2階に花頭風窓に格子を設け、開放的な外観とする。


總持寺祖院 禅悦廊



山門と香積台を繋ぐ、南北33mの廊下。両下造桟瓦葺で、大祖堂正面を一段切り上げる。伽藍正面側の西面は花頭風の窓を穿ち、格子を設け、腰板壁、小壁漆喰仕上げとし、東面は花頭を略す。床土間で、化粧屋根裏天井。大祖堂正面の威風ある構えをつくる。


總持寺祖院 鐘鼓楼



坐禅堂の西に位置する。柱間4.3mの方1間袴腰付鐘楼で、四周に縁をまわす。屋根入母屋造桟瓦葺。各間とも両脇に袖壁を設け、中央を開放。方柱で舟肘木とし、軒は一軒繁垂木とするなど、規模が大きいながら軽快な外観。腕木と束で構成する腰組は特殊な仕様である。


總持寺祖院 白山蔵



鐘鼓楼の西に東面して建つ。桁行13m梁間7.2mの2階建土蔵。切妻造桟瓦葺、東側全面に下屋庇を設け蔵前とする。東面に出入口と窓を2ヶ所、南面に窓を設け、外壁を漆喰で仕上げる。内部は漆喰仕上げの真壁。重厚で、対面する鐘鼓楼と意匠的な対比を見せる。


總持寺祖院 白山井戸



 回廊内、大祖堂正面の西方に位置する。井桁組の井戸に、方1間吹放ち宝形造桟瓦葺の井戸屋を設ける。柱間各2.3mで、方柱を頭貫と台輪で固め、三斗組とし、中備に蟇股を入れる。一軒扇垂木で、格天井を張る。重厚な建造物群の中、軽やかな佇まいになる。


總持寺祖院 閑月萩板塀



白山蔵の南面から西面を囲む塀。切込み矧ぎの石積上に、黒色の竪板張とする。腕木が出桁を持ち出し、一軒疎垂木の切妻造桟瓦葺屋根を支持する。石積には様々な色合いの戸室石が使われ、主要伽藍部と違う風趣を見せる。


總持寺祖院 白山殿



主要伽藍の北方に位置する。1間社流造桟瓦葺で、南面して建つ。身舎は円柱、柱上大斗肘木とし、中備に蟇股を置く。妻は豕叉首で、軒は二軒繁垂木。向拝は連三斗で、中備蟇股。簡明な意匠になる社殿で、蟇股や絵様などから近世初頭に遡る社殿と判断される。


總持寺祖院 三松関



山門の西方、伽藍西端に建つ高麗門で、切妻造桟瓦葺とする。本柱を方柱とし、腕木で出桁を支持し、一軒疎垂木、切妻造桟瓦葺。本柱間に木鼻付貫を通し、その上を束で3分割し、中備に蟇股を入れて飾る。規模が大きく、境内地正面を画する風格を備える。


 總持寺祖院 三松関土塀



三松関の両脇に取り付く土塀。切込み矧ぎの石積上に、土台をまわし、腰簓子下見板張、上部漆喰仕上げとする。石材は、戸室石。腕木が出桁を支持し、切妻造桟瓦葺屋根を置く。赤瓦と白漆喰、黒色の腰板張が伽藍正面を鮮やかに飾る。


總持寺祖院 山門回廊



山門と坐禅堂を繋ぐ、南北延長13m東西延長7.0mの廊下。花頭風の窓を穿ち、格子を設け、腰板壁、小壁漆喰仕上げとし、一部に貫を数段通す真壁を設ける。屋根桟瓦葺。床は土間、天井は疎垂木の化粧屋根裏。回廊が一体となり整然とした伽藍景観をつくる。


總持寺祖院 閑月門



山門の北方に建つ、伽藍北面を画する門。1間薬医門で、本柱間2.7mの規模をもつ。礎石上に方柱を建て、冠木や貫、男梁で固める。組物はなく、一軒疎垂木、妻蟇股。屋根切妻造で、桟瓦を葺く。城門風の簡明で、重厚な薬医門である。


拝観案内

午前8時より午後5時までの間、30名以上の場合には、拝観案内があります。



三宝大荒神ご祈祷



当祖院の三代、太源禅師の時代(室町時代)に三宝荒神が出現して多くの人々を守護するお約束を交わして以来、地域柄もあり海難・火・盗その他たくさんの願い事を受けて今日まで一日も欠かさず祈祷が行われている。


毎日午前8時~午後5時まで、各種御祈祷を受け付けている。
当日の受け付も出来るようですが、山内行事等の都合で、 希望時間に受付けて貰えない事もあるようなので、あらかじめご予約されることをお勧めします。


祈祷願目

・厄災消除 ・家内安全 ・身体健全 ・病気平癒 ・学業成就 ・家業繁栄 ・安産祈願 ・心願成就 ・合格祈願 ・良縁成就 ・無病息災 ・開運満足 ・大漁満足 ・海上安全 ・商売繁盛 ・社運興隆 ・交通安全(車両のお祓い) など 


 坐禅体験



◎日帰り坐禅体験(随時受付)

日帰りで一時間程度の時間があれば坐禅についての説明と作法の指導があり、内30分程度坐禅を体験することができる。


坐禅が初めての方にも丁寧に指導。 安心してご参加を。

坐禅体験料金 1名(拝観料を含む): 1,000円

※ 基本的に予約なしで受け付けておりますが、山内の行持などにより受付できない日もあるため、 詳しくはお問い合わせを。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響により当面の間、予約のみの対応となっている。

TEL. 0768-42-0005


 ◎参禅拝宿(要予約)

宿泊での参禅は1泊2日を基本とし、山内の規則に準じ修行僧と行動を共にする。
長期参禅をご希望の方は、お問い合わせを。

参禅拝宿料金 1名(1泊2食) : 6,500円

※2泊3日まで
 ※ 但し、2日目は朝食までとなる。(昼食をご希望の方は+500)
電話にてお問い合わせの上、FAXにてお申し込みを。
TEL. 0768-42-0005


◎摂心

禅宗では、特に一定の期間、昼夜を問わず絶え間なく坐禅をする修行の事。
摂心(せっしん)とは、接心とも書き、散乱する心を一つに摂むることをいう。


・ 毎月3日間    月例摂心

・ 6月1日~3日  伝光会摂心

・ 12月1日~8日 臘八摂心


参加希望の方はお問い合わせを。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響により当面の間、受付を休止している。

TEL. 0768-42-0005


その他の体験プラン

雲水に変身!



修行僧「雲水」の姿になりきってみませんか?

雲水の衣装に着替えて境内を拝観できる。
散策をしながらご自身のカメラでご自由に撮影できる。
由緒あるお寺での雲水体験は貴重な思い出になること間違いなし!



【料  金】お一人様 1,000円(税込)

【所要時間】約30分 ※写真はご自身のカメラにて撮影。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響により当面の間、受付を休止している。

TEL. 0768-42-0005



交通案内

金沢駅から特急バス利用の場合

※金沢駅からのバスは北陸鉄道「能登方面特急・急行バス」をご利用ください。


能登空港からは

※空港から祖院まで車で約30分 ふるさとタクシー(1,000円)運行しています「0768-22-7411」


穴水駅からバス利用の場合

のと鉄道穴水駅よりバスで約20分。



大本山總持寺祖院「精進料理」は下記リンク記事をご覧ください。


ZIPANG-4 TOKIO 2020 古今折衷 ~ 伝統は進化する ~ 『美しい食文化』の極致とは・・・

https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/7580582/


能登・輪島関連情報は下記リンク記事をご覧ください。


ZIPANG TOKIO 2020「『名舟大祭』天下一の越後の龍でさえ恐れを為した、地元に生まれたものにしか伝承されない御陣乗太鼓が鳴り響く!」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2702459


ZIPANG TOKIO 2020「神と人が一体化する光景を見ろ!火に水に 熱狂 乱舞し 練り歩く 能登のあばれ祭」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2584682/

あばれ祭 ※2021年開催中止
新型コロナウイルスの影響で予定されていた祭礼は中止となりました。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

大本山總持寺祖院 〒927-2156 石川県輪島市門前町門前1-18-1 電話: 0768-42-0005

公益社団法人石川県観光連盟
〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 電話:076-201-8110

石川県名古屋観光物産案内所
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄4丁目16番36号 久屋中日ビル3階 電話:052-261-6067 

石川県 〒920-8580石川県金沢市鞍月1丁目1番地 電話(代表)076-225-1111

文化庁 〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話(代表) 03(5253)4111



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)

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ZIPANG-5 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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