谷窯(登り窯) 深川製磁
18世紀に染付磁器が焼かれた深川家の古窯。その跡地に築かれた登り窯
山王神社の猿のご神体「さんのんさん」。初代・松本佩山氏作陶による白磁のメス猿
有田焼
佐賀といえば、「やきもの」。そのイメージを決定づけるのはやはり伊万里・有田焼。
そもそものはじまりは、豊臣秀吉の朝鮮出兵。足かけ7年(1572-1578)におよぶ文禄の役と慶長の役という無益な戦いは秀吉の死で幕を閉じますが、このとき多くの大名が朝鮮半島から陶工を日本に連れ帰ります。
佐賀藩の鍋島直茂(なべしまなおしげ)も例外でなく、陶工を日本へ連れて帰ります。
ヨーロッパ諸国の王侯貴族階級に大センセーションを巻き起こした李参平の古伊万里
そして元和2(1616)年、陶工の李参平(りさんぺい)が有田の泉山で白磁鉱を発見し、日本最初の磁器が焼かれたといわれています。
朝鮮半島から連れて来られた陶工たちは、有田に定住し、李朝様式から中国様式、染付、白磁、青磁といったさまざまな手法を次々に消化しながら、磁器の製法に磨きをかけていくことになります。
正保3(1646)年には酒井田柿右衛門(さかいたかきえもん)らが、赤、緑、黄などの絵の具で文様を描く赤絵付けに成功し、日本初の色絵磁器を生み出したとされています。
17世紀後半、当時、中国で最高技術を誇っていた景徳鎮(けいとくちん)窯が衰えたため、慶安3(1650)年オランダの東インド会社が有田焼を買い付けた背景もあり、古伊万里はヨーロッパの王侯貴族を中心に広がっていきます。
有田皿山で作られた製品が伊万里港から積み出されたために、有田焼は通称「伊万里焼」或いは「伊万里」と呼ばれるようになりました。これが有田焼が伊万里焼と呼ばれる由縁です。
ヨーロッパでの古伊万里は、それ自体を愛でるというより、宮殿を装飾するインテリアとして用いられていました。特にドイツのアウグスト強王は驚異的な古伊万里のコレクターで、手に入れるため、自分の兵隊を売り払ったほど。
アウグスト強王はやがて、マイセンで磁器開発を命じます。これが現在のマイセン窯にあたります。 古伊万里は多くの磁器に影響を与え続けたのです。
こうした400年の歴史の中で完成された伊万里・有田焼は一般的に「古伊万里」「柿右衛門」「鍋島」の三様式に大別されます。日用食器から観賞用の美術品まで揃えた品揃え、白く美しい磁肌、華やかな絵付、使いやすさ、高い耐久性でたくさんのファンを魅了し続けています。県内では様々な施設でその美しさに触れることができます。
「第16回秋の有田陶磁器まつり」のご案内
佐賀県有田町では“食と器でおもてなし”をテーマに、「第16回秋の有田陶磁器まつり」を2020年11月19日(木)~23日(月・祝)まで開催いたします。
新型コロナウイルスの影響により、今年の開催について協議を重ねてきましたが、感染対策を講じた上で、開催することに決定しました。
「秋の有田陶磁器まつり」は、有田焼はもちろん、町並み・食・紅葉など有田町の魅力を感じることが出来るお祭りです。
お店の方との会話を通じて器選びをより楽しめるほか、美味しい有田の食を楽しみ、ゆっくりと町を散策しながら、秋の有田を堪能できます。
各窯元や陶磁器店、飲食店には、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底することを重ねて周知しており、お客様には安心して来場いただけます。
焱の響演~薪窯(まきがま)めぐり~
柿右衛門窯
有田には400年の歴史と伝統を継承し、今でも薪による窯焚きをしている窯元があります。
普段は公開されていない伝統の薪窯焚きを、間近で体感できる企画です。
熟練の職人が操る焱の表情や煙突から立ち上る煙など、やきものの町・有田ならではの風景をお楽しみください。
〈柿右衛門窯〉
11月21日(土) 9:00~12:00 / 13:00~16:00
380年を超える有田の名窯。
薪窯での本焼焼成が特別に一般公開されます。
〈源右衛門窯〉
11月22日(日) 8:30~17:00 薪窯焚きと、職人が手作りで作陶する工房の見学も可能です。
〈有田ポーセリンパーク〉
11月21日(土) 10:00~15:00
園内にある登り窯「天狗谷窯」で窯焚きを公開。状況に応じて、薪入れ体験もできます。
秋の有田を彩る紅葉
秋の有田を彩る5つの紅葉スポット。散策とともに、紅葉巡りもお楽しみください。
泉山磁石場の紅葉
◇泉山磁石場の紅葉
※11月19日(木)~23日(月・祝)までの期間限定特別公開
白い岩肌と紅葉のコントラストが絶妙。紅葉のトンネルを抜けると、一年に一度しか見られない角度から磁石場を見ることができます。
有田の大公孫樹(おおいちょう)
◇有田の大公孫樹(おおいちょう)
※期間中の18:00~21:00ライトアップ
樹齢約1,000年、高さ30.5mを誇る国の天然記念物。空と地面を黄金色に染める姿は圧巻。
有田町歴史民俗資料館の紅葉
◇有田町歴史民俗資料館の紅葉
資料館を取り巻く約100本の紅葉は見事。また資料館から坂を上るとぐるりと紅葉の木に囲まれた相撲場が現れます。
神秘的な渓谷美「竜門峡」
◇竜門峡の紅葉
神秘的な渓谷美に映える紅葉。秋には渓流にモミジが映え多くの人が訪れます。
◇アリタセラの紅葉
有田焼のショッピングリゾートの入口で出迎えてくれる紅葉
泉山磁石場 特別入場
泉山磁石場 特別入場
日本磁器発祥の地・泉山磁石場は、一昨年の秋NHKの番組で詳しく紹介され、いくつかの奇跡によって出現した場所として注目を集めています。
通常は、一部が国の史跡に指定されていることと、安全を考慮して展望所から下には立ち入ることができません。
しかし、おまつり期間限定で、スタッフの誘導により、採掘場の中央付近まで立ち入ることができます。この機会に、迫力ある景観をお楽しみください。
【日時】11月19日(木)~23日(月・祝) 9:00~17:00
【入場料】無料
秋の有田のまちあるき
秋の有田を更に楽しんでいただける町歩きメニューが用意されています。
白壁のレトロな町並みを、きもので秋のありたさんぽ
〈きもので秋のありたさんぽ〉
江戸~昭和時代に建てられた上質な町屋が残るレトロな町並みを、着物で散策しませんか。着物レンタルと着付けサービスに加え、町内12店舗のお食事処で使えるランチ&caféチケット付プランがおすすめです。色鮮やかな着物を着てタイムスリップ気分を味わいませんか?
※3日前までの事前予約制
【日時】11月1日(日)~12月25日(金) 10:00~15:00 ※最終受付13:00まで
【着付け場所】伝統文化の交流プラザ「有田館」2階
【料金】
○ランチ&caféチケット付プラン:1着3,500円
(着物レンタル・着付け・1,000円分のランチ&caféチケット付)
○着物でお散歩プラン:1着3,000円
(着物レンタル・着付)
【予約】有田観光協会 TEL:0955-43-2121
〈ガイドと共にブラアリタ〉
NHKの番組でタモリさんが歩いた有田の名所を、観光ガイドがご案内。撮影の裏話を交えながら、楽しく案内します。この期間だけのスペシャルなガイドツアーにぜひご参加ください。
ガイドは、新型コロナウイルス感染予防対策をとった上でご案内します。
※3日前までの事前予約制 ※1.5時間コース
【日時】11月19日(木)~23日(月・祝) 13:30~15:00
【集合場所】泉山磁石場
【料金】1,000円 (コーヒーとお菓子付き)
【コース】泉山磁石場~トンバイ塀~赤絵町まで全て徒歩
【定員】各日10名(最少催行4名)
【予約】有田観光協会 TEL:0955-43-2121
オンラインで楽しむ秋の有田陶磁器まつり
オンラインで有田の魅力を体感していただけるコンテンツを初めて企画しました。オンラインでのお買い物や観光ガイドなど、有田を旅する気分で"おうち時間"をお楽しみいただけます。
<有田のショッピングサイト 2020年11月19日オープン>
NEW!
”stay home”で有田焼や有田の産品が購入できるサイトを「ありたさんぽ」内にオープンします。
<オンラインうつわ男子> NEW!
遠くのお客様と有田の"うつわ男子"をオンラインでつなぎ、お客様のご要望に応じた内容で、ショップを巡ったり、窯元の職人さんの話を聞いたり、バーチャルで有田を体験していただけます。
※3日前までの事前予約制
【日時】11月21日(土)~23日(月・祝) ①10:00~12:00 ②14:00~16:00
【料金】3,000円 (有田焼のプレゼント付き)
【定員】各回3名まで
【予約】専用Webサイトにて予約
【問】有田商工会議所 TEL:0955-42-4111
<有田まちなか案内ジュニア隊 動画で観光名所を案内>NEW!
有田の歴史や観光名所を学んだ子供たちが、動画で案内してくれます。動画は、「ありたさんぽ」にて2020年11月19日に公開します。
うちやま百貨店
国の重要伝統的建造物群保存地区でもあり、「日本の20世紀遺産」にも認定され、後世に残すべき貴重な町並みである内山地区が”百貨店”に大変身。
雑貨やカフェ、リラクゼーションなど20以上のお店が出店するほか、織物や木工などのワークショップも開催されます。いつもと違う町を歩きながら素敵な時間をお過ごしください。
【日時】11月22日(日)・23日(月・祝) 10:00~16:00
【場所】内山地区(有田町上幸平~中の原)の町屋
秋の限定ランチ
キッチングランマ「おくんちご膳」
kasane「ありたぶたのハンバーグプレートランチ」
町内22のお食事処では、期間中、秋を感じる限定ランチが提供されます。有田町内や県内の新鮮な食材を使った、腕によりをかけた料理を美しい有田焼の器で提供します。
【提供期間】11月19日(木)~23日(月・祝)
有田町内の商店会・団体によるおもてなし
有田町内の各商店会やボランティアグループの皆さんが、趣向をこらしたおもてなしを準備しています。お店の方と器談義しながら、お気に入りのやきものを見つけて下さい。
・大公孫樹を背景にミニライブ 11月21日(土)~23(月・祝)
・トンバイ塀通り商店会にある縁結びスポット山王神社のご開扉
・有田駅前やきもの散歩道 商品券進呈
・有田×サンタプロジェクト2020
・皿山商店会スタンプラリー
・朝がゆ碗の販売
〇皿山商店会レジ前アート NEW!
皿山商店会の会員全店舗(予定)のレジでシールドに絵を描くイベントです。
〇なんがわら陶山街道 窯元の器たちが集合 NEW!
「匠ショールーム」になんがわら陶山街道10軒の窯元の器が一堂に集まります。
〇黒牟田・応法地区
陶彩弁当の販売 窯元の器に有田の料亭で作られた料理を盛り付けた人気のお弁当。由緒ある窯元の座敷でゆっくりと食事をしていただき、器はお土産としてお持ち帰りいただけます。価格2,500~3,000円。
〇黒牟田・応法地区
陶彩スイーツの販売
有田銘菓”陶助おこし”と飲み物を窯元の器で提供。
こちらも器はお土産としてお持ち帰りいただけます。
価格1,500~2,000円。
※陶彩弁当・スイーツともに当日9時までの要予約
【予約】梶貞窯 TEL:0955-42-3532 瑞峯窯 TEL:0955-43-2241
⑨同時開催
アリタセラ「茶わん供養・有田のちゃわん祭り」
〇アリタセラ「第38回 茶わん供養・有田のちゃわん祭り」
・肥前有田箸置き市&製作体験ワークショップ
・お楽しみ大抽選会
・磁器婚式プレゼント など
泉山陶石 一輪花入れ展
〇泉山陶石 一輪花入れ展 NEW!
現在、有田焼は原料のほとんどを熊本県天草市で採掘された陶石を使っています。今回、有田焼そして日本磁器の原点である泉山陶石のみで県内の窯元・作家が花器を制作し、その価値を見直すとともに、広く一般の方にもご覧いただきます。
【場所】有田磁石場組合事務所
【観覧料】無料
〇有田館「あつまれ動物inありた」NEW!
豊かな表情で描かれた絵付けや小さくて可愛いフォルムの動物など、有田焼の動物達の展示販売を行います。
【期間】11月29日(日)まで開催中
〇 CAFÉ DE ARITA 風情ある”トンバイ塀”のある裏通りで、ほっこりコーヒータイムはいかがですか?
【日時】11月22日(日)・23日(月・祝) 9:30~16:30
秋の有田写真コンテスト
2020年秋に有田町内で撮影した写真を募集します。受賞作品は、作品展にて展示されるほか、今後の秋の有田陶磁器まつりのPRに使用します。(※上記、紅葉の写真等ご参考に)
【応募締切】11月30日(月) 必着
【応募先】有田観光協会
新型コロナウイルス感染防止対策として
■有田町独自の「コロナ対策ステッカー」の掲示
各業界団体が定めた「新型コロナウイルス対応ガイドライン」等に沿って、町内の窯元・陶磁器店・飲食店・施設における感染防止対策をチェックシートで確認し、取り組みがなされている店舗には「コロナ対策実施中」のステッカーを配布しています。お祭りに参加する事業者には、お客様から見える場所にステッカーを掲示するよう周知します。
■各案内所・駐車場で検温の実施
有田駅前のキルンアリタ観光案内所や、町内に設ける駐車場にて、来場したお客様への検温と消毒の励行を実施します。
■無料のシャトルバスでの感染対策
お祭り期間中、有田駅前を起点に3路線で無料のシャトルバスを運行します。例年マイクロバスでの運行でしたが、三密を避ける為、今年は乗客が多い路線を大型バスに変更します。また、バス乗車時にお客様への検温及び消毒の励行を実施します。
また、お客様には以下の点を、Webサイトやパンフレットで注意喚起していきます。
〇発熱や体調不良がある場合は来場をお控えください。
〇町内ではマスクの着用をお願いします。
〇ご入店時に、手指の消毒をお願いします。
〇施設・店舗内では大きな声を出したり、他の参加者に密接することがないようご注意ください。
【お問合せ】
一般社団法人 有田観光協会
〒844-0005 佐賀県西松浦郡有田町幸平1-1-1 TEL:0955-43-2121
鎹八咫烏記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(敬称略)
一般社団法人 佐賀県観光連盟
〒840-0041 佐賀県佐賀市城内1丁目1-59 TEL: 0952-26-6754
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
現在、1300件以上の記事掲載、下記のサイトからご覧いただけます。
250件ほどのリンク記事をご覧いただけます。
ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/
235件ほどのリンク記事をご覧いただけます。
ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/
200件ほどのリンク記事をご覧いただけます。
ZIPANG-2 TOKIO 2020 (VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/
615件ほどのリンク記事をご覧いただけます。
ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
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