「みんなの電力」
第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 最優秀賞 受賞
みんな電力株式会社は、再生可能エネルギーの発電所を消費者が選んで応援できる「顔の見える電力」を提供。発電社と消費者とをつなぐ新しいライフスタイルを推進し、地域循環共生圏*の担い手となっている取り組みが、前回、環境大臣賞最優秀賞に輝きました。2019年には個人住宅へのサービス内容も拡大。再生可能エネルギー利用拡大の仕組みがさらに広がりつつあります。
*グッドライフアワードは、環境省が提唱する地域循環共生圏の理念を具現化する取組を表彰し認知を広げるためのプロジェクトです。詳しくは下記をご覧ください。
【地域循環共生圏について】
環境省では持続可能な循環型社会の実現に向けて、世界共通の目標であるSDGsのもと、「地域循環共生圏」をローカルSDGsと位置づけ、普及啓発と自立分散型社会形成サポートの両面から取り組んでいます。
※クリックすると拡大できます。
「地域循環共生圏」は、各地域がその特性を活かした強みを発揮し、エネルギーや食の地産地消など、地域ごとに異なる資源(自然、人材、資金など)が循環する自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じた様々な資源を補完し支え合う考え方です。各地域において新たなバリューチェーンを生み出し、農山漁村も都市も生かしながら、我が国の地域の活力を最大限に発揮することを目指します。
「第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 最優秀賞」 受賞
「みんなの電力」
「第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 最優秀賞」 受賞
発電者と消費者、自然エネルギーと消費地をつなぐ「顔の見える電力」
多くの市民が参加する発電所見学ツアーも恒例行事。
みんな電力株式会社は「顔の見える電力」をキャッチフレーズとして事業を展開する電力会社です。全国各地に存在する太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電所と連携し、電力の消費者は応援したい発電事業者を自由に選ぶことができます。
消費者と発電事業者を結びつけるサービスは、暗号化された取引情報を的確に管理する「ブロックチェーン」を組み込んだ『エネクション2.0』をいうシステムを完成させたことで可能になりました。このシステムによって発電量と需要の量をマッチングさせ、契約した消費者は自分がどの発電所からどんな電気をどれだけ買っているのかを明確に知ることができます。
2016年の自由化とともに、電力小売り事業に本格参入。2020年3月現在、およそ200カ所の発電所をネットワークして、最大50万kWhの電力を調達し供給しています。サービス開始以来、まずは法人を中心に需要を広げ、供給先は3500件以上。供給先の企業には、丸井グループ、TBS、三菱自動車工業、ビームス、パタゴニア日本支社などの著名な企業が名を連ねています。
また、グッドライフアワード環境大臣賞受賞も契機として、これからは個人の住宅への供給を広げていくことにも意欲的に取り組んでいます。現状ではまだ個人にはブロックチェーンによる電力トレーサビリティの提供は行っていませんが「2020年中にも個人契約の方にも利用いただけるようにしたい」(大石英司社長)ということです。
さらに、2019年からは個人住宅の太陽光発電の固定買い取り価格制度期限が終了する、いわゆる「卒FIT」電力をみんな電力が買い取るプラットフォームの提供を始めるなど、急進する再生可能エネルギーシフトの実情を見据えて、次々と新しいチャレンジも始めているのです。
再生可能エネルギーの普及に取り組む各地の発電事業者のほとんどが、地域振興への深い思いも抱いています。電力供給を通じて、電気を生み出す各地の物産などと消費者を結びつけ、地域振興を応援するのもみんな電力の目標のひとつです。たとえば、神奈川県横浜市と下北半島にある青森県横浜町(人口約4200人)を結びつける「横横プロジェクト」が2019年9月にスタートしました。
おもに風力発電所で作った電気を横浜市内の中小企業などが使用する取り組みですが、同時に横浜市内で多くの人が訪れる山下公園の『氷川丸』でも、横浜町の風力発電の電力を使用していることを現地の看板やウェブサイトなどでアピールしています。
2019年9月、マルイファミリー溝口店(神奈川県川崎市)での『電気と食の物産展』風景。
さらに、丸井グループが自社の「自然エネルギー利用1周年」を記念して、下北半島の特産品を紹介する『電気と食の物産展』を開催しました。知名度を広げるという意味でも、本州北端に近い小さな町にとっては横浜市との連携が力強い「応援」となっているのです。
ファッショナブルなセレクトブランドであるビームスジャパンでは東京都内の3店舗でみんな電力を通じて主に福島県南相馬市の野馬土発電所の電力を使用しています。
さらに、みんな電力が供給する地方産の自然エネルギー由来の電気とともに各地の物産を陳列し販売する、いわば「電気のセレクトショップ」コーナーを開設(2019年に新宿のショップで実施)するなど、発電事業者だけでなく、利用する企業などの「消費者」も連携した取り組みが広がっています。
世界に先んじて実用化した電力のブロックチェーン技術を礎として「顔の見える電力だけでなく、旬の特産品をはじめ、衣食住すべてにおいて顔の見えるライフスタイルを構築したい」(大石社長)というのが、みんな電力が目指しているグッドライフなのです。
ソーラーシェアリングなど地域に貢献する発電所が多いのも特徴です。神奈川県小田原市の『おひるねみかん発電所』。
山形県米沢市の『みつばち発電所』
「グッドライフアワード」について
持続可能な社会の実現のため、一人一人が現在のライフスタイルを見つめ直すきっかけを作り、ライフスタイルイノベーションの創出やパートナーシップの強化を目指し、"環境と社会によい暮らし"やこれを支える地道な取組(ボランティア活動、サービス・技術など)を募集・応援する事業です。
「第8回グッドライフアワード」表彰式について
本年6月5日から公募し、応募193件の取組の中からグッドライフアワード実行委員会での審査を踏まえ、10の取組に対し、環境大臣賞として最優秀賞(1件)、優秀賞(3件)、各部門賞(6件)をそれぞれ決定しました。また、その他の優れた取組を実行委員会特別賞(27件)として選定。
そして、12月5日(土)(15時~18時30分)渋谷スクランブルホールにおいて「第8回グッドライフアワード」表彰式を開催します。入室 14:30です。
なお新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、同表彰式は規模を縮小し、受賞者の参加に限られていますが、リアルタイムでウェブ配信されますので御覧ください。尚※ウェブ配信の視聴には事前のお申込みが必要です。(先着500名、視聴無料)
詳細及びお申込みはこちらから
https://conference.goodlifeaward.jp/2020-winter
環境大臣賞について
環境大臣賞として、最優秀賞1件、優秀賞3件、各部門賞6件を決定しました。
※ 以下、【 】内は取組主体、うち()内は活動拠点の都道府県 ※敬称略
○最優秀賞(1件)
・荒れた山林を児童養護施設の子どもたちと伐り拓いて里山づくり
〜自らの力でふるさとを創り上げる試み〜
【概要】荒れてしまった⼭林を児童養護施設の⼦どもたちととも に再生することで⾥⼭保全と児童福祉の⼀⽯⼆⿃の活動 を展開。企業向け⾥⼭研修事業や⾥⼭紹介サイト運営も 行い、施設退所者の⾃⽴⽀援も推進している。
【NPO法⼈ 東京⾥⼭開拓団(東京都)】
○優秀賞(3件)(※応募順)
・次世代へとつなぐ循環の環(わ)
~生ごみ循環でまちを元気に~
【概要】⽣ごみとし尿・浄化槽汚泥によるメタン発酵施設おおき 循環センター「くるるん」を中⼼に、ごみを資源として 地域で循環させる取組を住⺠と協働して展開。生産され る有機液肥「くるっ肥(ぴ)」は地元の農家や住民に 100%活用されている。
【⼤⽊町(福岡県)】
・山村の暮らしを教育財に
「暮らしの学校だいだらぼっち」の実践
【概要】35年間の長期に渡り全国の⼩中学⽣が1年間親元を離れ て泰⾩村で共同⽣活する山村留学を展開、地域の住民と 交流しながら、多くの子どもたちが豊かな人間性を育て るとともに、卒業後も都市との交流を促進している。
【NPO法⼈グリーンウッド⾃然体験教育センター(長野県)】
・創業100年の八百屋、野菜のカネマツSDGsプロジェクト
~信州松代から、地球の恵み、自然栽培の野菜を細胞に届けます~
【概要】創業100年の地域に根ざした八百屋が、地元の自然栽培 野菜を買いきって流通させ自然農業の事業化を推進。試 食イベントや農家による講演会などの開催や惣菜の冷凍 販売も展開している。
【有限会社カネマツ物産(とカネマツ倶楽部有志)(長野県)】
○各部門賞(6件)
(NPO部門)
・mymizu: 使い捨てプラスチック消費を減らすことをはじめ、持続可能なライフスタイルを簡単に、楽しく!
【一般社団法人Social Innovation Japan (mymizu)(福岡県)】
(NPO部門)
・ジェットコースターが見える大都会横浜は金沢漁港で、森林の5倍のCO2を吸収する昆布の養殖に挑む!
【一般社団法人 里海イニシアティブ(神奈川県)】
(自治体部門)
・平時の低炭素化と災害時のレジリエンスに貢献する「スマートホーム・コミュニティ」
【さいたま市(埼玉県)】
(NPO部門)
・農福連携で地産地消、廃棄ゼロ。
【社会福祉法人さんさん⼭城(京都府)】
(学校部門)
・「私たちも社会に貢献することができる!」
障害を持っている子ども達が社会貢献を通して世界中に笑顔を届ける「econnect project」
【econnect project(福岡県)】
(地域コミュニティ部門)
・空き家× 太陽光発電から始まる地域循環共生圏
【株式会社太陽住建(神奈川県)】
第8回グッドライフアワード環境大臣受賞内容の詳細は、12月5日(土)(15時~18時30分)オンラインにてご覧ください。
(参考)グッドライフアワード実行委員会※五十音順・敬称略
<委員長>・益田 文和 (デザインコンサルタント)
<委員>
・大葉 ナナコ(公益社団法人誕生学協会代表理事、バースコーディネーター)
・末吉 里花 (一般社団法人エシカル協会代表理事、フリーアナウンサー)
・炭谷 茂 (社会福祉法人恩賜財団済生会理事長)
・高橋 俊宏 (株式会社枻出版社 Discover Japan プロデューサー)
・中井 徳太郎(環境省環境事務次官)
・藤野 純一 (公益財団法人地球環境戦略研究機関 上席研究員)
・南谷 えり子(元エル・ジャポン編集長)
・森 摂 (オルタナ編集長)
第8回グッドライフアワード表彰式は、未来をつくるグッドライフな取組が大集合!全国から集った今年度の環境大臣賞受賞取組の代表者10組によるプレゼンテーションと表彰式をオンラインで配信します。
※ウェブ配信の視聴には事前のお申込みが必要です。
先着500名、視聴無料です。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(敬称略)
環境省 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 TEL 03-3581-3351
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