8本の杉の大木が訪れる人を美術作品の森へと誘う・・・
人はだれしもが、懐かしい風景や事象を心の奥底に抱えているのでは?
海・山・川・田んぼ・植物・人・光・音・香り…etc。散りばめられた記憶の中に身を置き、人生の旅路を歩んできた今こそ味わえる、重ねられたその歳月による深みがいや増し、悦びとなって心身を癒やすのである。
そして再び、明日に向かって生きる力が静かに沸いてくるものだ…
胡弓企画コンサート
胡弓の哀調を帯びた美しい旋律が何故か胸を締め付ける…今年は帰ろう風の盆に・・・
加賀屋別邸「松乃碧」はそうした大人の特別な時間を愉しむ宿なのである。
七尾市の概要
七尾市は能登半島の中程に位置し、平成16年(2004年)10月1日、(旧)七尾市、田鶴浜町、中島町、能登島町の1市3町が合併し、新生七尾市として新しい一歩を踏み出した。この地域は、天然の良港として栄えてきた七尾港を海の玄関口とし、古より能登の政治・経 済・文化の中心地として発展を続けてきた。
本市は、能登半島国定公園の中心に位置し、開湯1200年渚のいで湯として全国的に 有名な和倉温泉や、様々なリゾート施設を有する観光の島・能登島をはじめ、観光資源豊富な 魅力溢れる市である。
開湯以来、千二百年という歴史を積み重ねてきた和倉温泉。
名湯和倉の湯を守り、育て続けた歴史がそのまま和倉温泉の歴史である・・・
名湯和倉の湯
松乃碧という宿名について
「松」
”松”は最も位の高い木と言われています。古来より神聖な木、長寿を象徴する木とも尊ばれ縁起が良く、加賀屋の別邸という位置付けを表しています。
玄関口には、昭和天皇のお手植えになった松があり「松乃碧」と命名した所以でもあります。
昭和二十二年、昭和天皇お手植えの松はお客様が玄関にて最初に目にする松である。
松乃碧
「五つの松」とは
七尾出身の画家・長谷川等伯の代表作”国宝「松林図屏風」”※の一文字でもあり、松林図屏風は庭園のモチーフにもなっています。並びに和歌では「待つ」の掛詞として使われていることから、お客様をお待ちするおもてなしの心を表現しています。
※松林図屏風
長谷川等伯筆
安土桃山時代・16世紀
紙本墨画
各 縦156.8 横356.0
6曲1双
国宝
所蔵 東京国立博物館
勢いのある筆の動きと墨(すみ)の濃淡だけで、靄(もや)のなかに浮かび上がる松林を表現しています。
じっと見ていると、立ち込める靄が動いたり、光がこぼれたり、ざわざわと風の音がしたりしませんか?松の木の形を緻密(ちみつ)に写すというよりは、その場の空気をリアルに感じられるところがこの作品の魅力、日本水墨画の最高峰といわれる理由なのです。
よく見ると、松林の奥には、遠く雪山が薄っすらと描かれています。季節は冬へと向かう晩秋でしょうか、それとも雪解けの春でしょうか。描かれたのは、等伯(とうはく)の故郷、能登半島の浜辺にある松林だという説もあれば、古くからの画題である天橋立(あまのはしだて)や、三保(みほ)の松原(まつばら)ではないかという説もあります。
そのほかにも、この絵にはいくつかの謎が指摘されています。向かって右(写真下)の屏風、右隻(うせき)の右端で切れた松が、左隻(させき)の左端に描かれた枝先につながっているように見えます。つまり、元は左右が逆だったのではないか。紙の継ぎ目が横一線につながらないことや、通常より粗末な紙を使っていることから、実は下絵だったのではないか。いやいや、それにしてはいい墨を使っている、など、研究者の間では様々な意見が出されています。もちろん正解はありません。見る人それぞれの感性で、それぞれの心の風景とリンクさせながら、じっくりと味わってみてください。
そこで、この絵を見るコツをひとつお教えします。屏風の前に立ったら少し前後に動いて、絵の中の地面と、自分の立っている床面とが重なるところを探してみてください。まるで絵の中の松林に入っていくかのように感じられるはずです。
「松乃碧 庭園」松林図屏風をモチーフに…
「碧」
”碧(みどり)”は若々しさを表す色といわれており、
「明日への活力注入業」である旅館名として、若々しい活力、そして明るい朝日をお客様に感じていただきたいという想いを込めました。
「水天一碧(すいてんいっぺき)」という言葉がありますが、その意味は水と空が一続きになって、一様に青々としていることであります。
水天は海と空、一碧は一面が深い青緑色になることを表しており、”碧”の文字によって、世界農業遺産に認定※された能登の自然の豊かさを表現しています。
世界農業遺産 能登輪島「夕陽の白米千枚田」
※世界農業遺産に認定された能登の自然の豊かさ
世界農業遺産[能登の里山里海]の代表的な棚田 白米千枚田 “日本農業の聖地”がここにある 世界農業遺産「能登の里山里海」 白米千枚田は世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な棚田として、年々注目を浴びています。千枚田は「日本の原風景」と呼ばれ、2011年6月、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。
昔ながらの農法が現在も行われており、日本古来の農法「苗代田」を復活させました。実際に種籾から苗を育成し、稲作を行う取り組みを行っている。
白米千枚田(しろよねせんまいだ)は石川県輪島市白米町にある棚田である。 日本海に面して、小さな田が重なり海岸まで続く絶景は、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され、奥能登を代表する観光スポットとして親しまれている。
水田一面あたりの面積は約18平方メートルと狭小で約4ヘクタールの範囲に1004枚の典型的な棚田風景が展開し、古くより「田植えしたのが九百九十九枚あとの一枚蓑の下」「越中富山は田どころなれど能登は一枚千枚田」等の古謡が唄い継がれている風習あり。
加賀藩主 前田家ゆかりの茶室
茶室庭園
「得寮庵」から眺める七尾湾。とても風情があり心安らぐ場所・・・
前田家十四代藩主、慶寧公の四女 慰姫様のお行儀見習いの場として、江戸時代末期に建てられたお茶室です。その一部を松乃碧 庭園に移築しました。
美しい景色に溶け込む、武家の格式ある茶室「得寮庵」
150年の歴史を感じながら至福のひとときを過ごす事ができる。
剣梅鉢紋と鳳凰の描かれた折り上げ格天井
床の間の天井の
一枚板に龍の絵の織物
釣鐘の形をした火燈窓
伝統と歴史ある建造物でひとときを嗜む
七尾湾が一望できる茶室は、前田家ゆかりの歴史ある建造物。
本格的なお茶をお楽しみながら、ゆっくりとした瞬間を過ごすことが出来る。
「得寮庵」の隣にある「吟松庵」裏千家鵬雲斎大宗匠 御命名
大名の美意識とは
昭和62年5月東京・目白、(財団法人)徳川黎明会本部にて
尾張徳川家第21代当主・(前)徳川美術館館長 徳川義宜氏との対談より(抜粋)
徳川義宜氏
「家康は幕府をつくって将軍になり、引退した後、自分が獲得した新しい政権にふさわしい武家の作法を定めました。そのお手本となったのが室町将軍家です。
しかしながら、それをそのままやるのでは、単なるアナクロニズムになってしまう。そこで大いに工夫し改善もした。
お茶の作法も、室町時代には正式な礼法としては特に行われていなかったが、信長、秀吉の時代にあれほど浸透してしまったものを禁ずるわけにもいかず、改めて武家の礼法の中に取り入れられた。
家康自身は、侘茶の精神の中に危険なものを見出していたようである。
多少専門的にになるけれども、侘茶の精神が持っていた、自由に新たな価値を見出していくといった精神は、注意しないと下剋上になってしまう。
利休は何も、茶というのはこの道具でやれ、と唱えたわけではなくむしろ、その時、その季節、そのロケーションに相応しい道具だてをつねにつくり上げていく事を唱えたのである。
価値というものは転々として定まりがたいものであり、常に新たな価値を見出していくというところにこそ意義があるというこの哲学は、政治にとっては危険思想であったとされるからだ。
そこで家康は、侘茶をひとつの作法として新しい形式として定めてしまった。」
家康が文武両道を推奨したことによって大名が文化をたしなむようになり、それが江戸時代の文化、なかでも加賀藩(石川県)の文化に多大な影響を及ぼしたわけですね。
なるほど・・・(合掌)
次回に続く・・・
石川・能登・七尾・和倉温泉~祭り~関連情報です。ご覧ください!
ZIPANG-4 TOKIO 2020
~ GW 能登開門!七尾 へ ~ 令和2年4月25日に和倉温泉お祭り会館がオープン!
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/7943478/
ZIPANG TOKIO 2020
「石崎奉燈祭 昔気質の海の男達が年に一度熱い血潮をたぎらせる祭りが始まる!」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2743794
ZIPANG TOKIO 2020「“日本農業の聖地”がここにある 世界農業遺産[能登の里山里海]の代表的な棚田 白米千枚田(しろよねせんまいだ)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1169071/
ZIPANG-3 TOKIO 2020 「 越中八尾に初秋の風が吹く おわら風の盆 」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6475442/
参考
ZIPANG TOKIO 2020
「 最高の魅力『日本文化伝統の薫り』徳川御三家筆頭尾張徳川家の徳川美術館 」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2570027/
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
和倉温泉 加賀屋 〒926-0175 石川県七尾市和倉町ヨ 部80 電話: 0767-62-1111
加賀屋別邸 松乃碧 〒926-0175 石川県七尾市和倉町ワ 部34番地 電話:0767-62-8000
加賀屋グループ 名古屋営業所(ゆのくに名古屋内)
〒451-0043 名古屋市西区新道1-9-30
リンツネビル203 電話: 052-571-4421
公益社団法人石川県観光連盟
〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 電話:076-201-8110
石川県名古屋観光物産案内所
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄4丁目16番36号 久屋中日ビル3階 電話:052-261-6067
徳川美術館 〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017 電話: 052-935-6262
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話:03(5253)4111
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250件ほどの記事をご覧いただけます。
ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/
235件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/
200件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-2 TOKIO 2020 (VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/
615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/
最新の記事をご覧いただけます。
ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
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