ZIPANG-5 TOKIO 2020 忘れまい「3・11」/東海新報 写真が語る東日本大震災 ’’岩手県大船渡市より’’(15)


平成23年8月5日(金)被災状況ご視察(大船渡市大船渡町地ノ森地内(大船渡市)) 
被災地域をご訪問になり、皇太子同妃両殿下(現:天皇・皇后両陛下)は、大船渡市長より被災状況をご聴取になられました。


東海新報社制作「気仙の四季」カレンダー。(写真をクリックすると拡大できます。)


「おまえさん、これって写真てのかい?本物みたいだね〜 初めて見たよ〜何処の日めくりなんだえ?」

「俺んちご先祖さまの故郷・気仙だよ~」「へぇ~、いい所みたいじゃないかい!」

「あたぼ~よ」「一度連れて行っておくれでないかねぇ~?」

「おうよ!アッシ三代目神田の生まれよ!」

・・・大向うから「いよー成田屋!」

 

黄金の国ケセン

気仙(けせん)は、伝統文化がいまも豊かに息づく土地です。 歴史的には「黄金の国ジパング」の名の元となった金の産出地としても知られ、 信仰、祭礼、踊り、建築物や美術工芸などを今に伝えているのです。

柳田國男が絶賛した地としても知られ、宮沢賢治の創作の源の一つでもありました。 現在は、大船渡市、陸前高田市、住田町の2市1町に分かれていますが、 文化財の宝庫として、今もケセンは「黄金の国」と呼ぶにふさわしいエリアなのです。



忘れまい「3・11」/写真が語る東日本大震災 


東海新報/けせんの詩<フォト・ストーリー>



浜の美しき仕事風景

大船渡市魚市場では今月、マイワシやサバのまとまった水揚げが続く。入札前、陽光が伸びる直前の空は、独特の色彩が映える。真上は抜けるように青く、海が近づくにつれて薄紅へと変わるグラデーション。幻想的な空を背に、輝く銀鱗。自然の恵みを享受する、浜の美しき仕事風景が広がる。

(大船渡町、1月4日)撮影:佐藤 壮

 


あまりの僥倖に

まさか先客がいるとは思わなかった。朝日を拝む特等席、一番乗りはカモシカだった。邪魔者はこちらであることを自覚しながら見つめ合っていると、背後に昇るは「だるま太陽」…まれにしか見られない蜃気楼の一種…ではないか。

ゆっくり歩み去ったカモシカは、もしや神の国の使者だったのか。

(大船渡市大船渡町、1月21日)撮影:鈴木英里 




光に願う疫病退散

夜間に車を走らせていると、きらびやかなイルミネーションが目にとまった。降りて近づくと、アマビエを表現した色とりどりの光が宵闇に映え、周辺を明るく照らしている。疫病退散を願って設置されたものだろうか。コロナ禍の中で、まばゆい光が頼もしく感じられる。

(住田町下有住、2月3日)撮影:清水辰彦



古今折衷

気仙杉ふんだん 知事賞に、複合型コミュニティー施設「陸前高田アムウェイハウスまちの縁側」、いわて木材利用優良施設コンクールで

陸前高田市高田町の複合型コミュニティー施設「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」が、本年度いわて木材利用優良施設コンクール(県、県木材需要拡大協議会主催)で最高賞の県知事賞(優秀賞)を受賞した。建築家の隈研吾氏が設計し、気仙杉を使い、気仙大工の意匠を・・・




小舟が照らす川の記憶

東日本大震災前、須崎川河口部に係留されていた小舟の光景を思い出した。生まれ変わった地域に、灯ろうをつるして流された小舟は、今はなき景色を呼び起こしながら、あたたかい光で川面を照らした。過去を思い、行く夏を惜しみ、未来の安寧を願う。川岸を舞った夜風が、やさしかった。

(大船渡市大船渡町、8月16日)撮影:佐藤 壮

 



光陰矢のごとし

令和2年が暮れようとしている。迎える新年は東日本大震災から10年の節目となる。しばらくの間、夜は真っ暗だった街に明かりがともり、その光景を眺める余裕もできた。新しい街場は前より少し便利になるぐらいだろうという見立ては外れ、大きく様変わりした。ゆっくりと慣れていこう。

(大船渡市大船渡町、12月22日)撮影:千葉雅弘

 



「怠け」をいさめ幸福運ぶ、吉浜のスネカ 今年も、規模縮小も伝統つなぐ

大船渡市三陸町吉浜地区に伝わる小正月の奇習「吉浜のスネカ」は15日夜、地区内で行われた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されてからは3度目。新型コロナウイルス感染防止のため、スネカに扮(ふん)する地域住民を減らし、訪問先も子どもがいる世帯だけに・・・

10年の歳月と共に「スネカ」の子供たちへの眼差しが慈愛深くなったような気がするのは小生だけであろうか・・・?



大船渡市営全16漁港の復旧・復興事業が完了、事業費総額227億円、岸壁や防潮堤、かさ上げなど

大船渡市は4日付けで、「市管理漁港施設等の復旧・復興事業完了宣言」を発表した。東日本大震災では市営16漁港すべてが壊滅的な被害を受け、一日も早い漁業活動の再開に向けて災害復旧事業を展開。最後となっていた赤崎町・蛸ノ浦漁港のかさ上げ工事が同日完了した。



「東日本大震災10年/未曾有の災 学びと課題、災害公営住宅・高台移転地等住民アンケート




東日本大震災から10年の節目を迎えるにあたり、東海新報社では大船渡、陸前高田両市の災害公営住宅や防災集団移転地などの住民を対象に、アンケート調査を実施した。「暮らし」「復興感」「震災の教訓」の3テーマで、被災地のいまと将来課題を探った・・・・



次回に続く・・・



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

東海新報社 〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町鷹頭9−1 電話: 0192-27-1000
気仙伝統文化活性化委員会



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ZIPANG-5 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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