東日本大震災で被災した大船渡市~陸前高田両市にかけて…現在の復旧・復興のようすです・・・生活再建やなりわい再生、にぎわい創出を目指して導入された土地区画整理事業。この10年でまちの「顔」となる中心市街地が形成される。
忘れまい「3・11」/写真が語る東日本大震災
東海新報/けせんの詩<フォト・ストーリー>
あかね色の朝に
カーテンを開けて、はっとした。夕方まで寝過ごしてしまったのだろうか。でも、窓を開けて肌に触れた空気は、間違いなく朝のものだ。そんな戸惑いを覚えるぐらい、見事なまでにあかね色となった朝焼けの下、いつもの風景がドラマチックに映った。
(大船渡市大船渡町、11月20日)撮影:伊藤泰裕
伊勢湾台風 昭和34年10月撮影 名古屋港から校庭に流れ込んだ流木(名古屋市内)
ーーふと、小生の中に似た様な感覚が蘇ってきた。名古屋でこんなあかね色の空を観たのは何時の頃だったけ⁉
町内対抗少年野球大会で最終回逆転負け…試合後、トボトボと歩いた帰り道・・・(しかも、小生がピッチャーだった…(>_<) )
それと、もう一つあるナ…
小学生の頃2時間かけて自転車を漕いで川釣りに出かけた…帰り際、余り有り難くない大きな雷魚が一匹だけ釣れた時だった。(当時、入川料金50円、餌を買うとその月の小遣いは一文無しだった。その後、川は東海地方を襲った伊勢湾台風で廃川となる。)
想えば…この負の存在が災いとなり…無意識の内に「あかね色」がしっかりと浮かび上がる。
小生が覚えているのは、ただ小遣い0という話。それと廃川となった負の史実!
なのに、消すに消せない右脳回路、脳内記憶色の茜色・・・
それでも子供たちは元気だった・・・
夕食も忘れ、星空が蝙蝠で真っ黒になるまで一緒に遊んだ…悪ガキ達どうしょうもなく懐かしい・・・
春よ来いと小鳥の鳴く
ストーブにかかったやかんがしゅんしゅんと音を立て、館内は4月のように暖かい。ここでは外より一足早く、ウメもサクラもツバキも部屋中にらんまんと咲いている…すべて手製のつるしびなだ。ふと目にとまった〝春告げ鳥〟がピチチと鳴き、本物の春を呼び込もうとしていた。
(大船渡市末崎町・居場所ハウス、3月2日)撮影:鈴木英里
碁石に春を告げる声
大船渡市では早くもサクラの開花宣言が出された。本格的な春の訪れとともに、三陸復興国立公園・碁石海岸はウミネコの繁殖期を迎え、千代島など海岸の島々には、にぎやかな鳴き声が響いている。例年6月ごろには、岩肌に似た色の幼鳥も見られるようになり、島は一層活気づく。
(大船渡市末崎町、3月30日)撮影:千葉雅弘
せみ時雨が響く場所
陸前高田市米崎町の普門寺は東日本大震災の際、360柱を超える身元不明の遺骨を預かった。多くは家族らへと引き渡されたが、そうならなかった14柱は無縁墓地に納められており、設けられた碑には欠かさず花が手向けられている。夏、ここに立って聞くせみ時雨は、命のはかなさを伝えているかのように響く。
(8月5日)撮影:大谷桂太
木漏れ日が照らす鳥居
不動滝へと続く道には、木製の鳥居が設けられている。「神様が見守っているような感じがします」。地域資源を生かす観光セミナーの一環で行われたツアーで、案内役の一人がこう紹介した。間もなく、木漏れ日が差し込み、神秘的な空間が生まれた。感動は、身近な場所に潜んでいる。
(9月8日、大船渡市三陸町綾里)撮影:佐藤 壮
秋彼岸が過ぎたのち
ヒガンバナがすっかり色あせて枯れ果てている。あれほど鮮やかな朱は一体どこへ消えてしまうんだろう。秋彼岸に戻ってきた人々とともに、すべて空へ帰ってしまったのか…と思っていたら、こんなところでまた出合えるとは。ああ、その頭巾を染めたのね。確かに夏よりも赤が色濃く見える。
(陸前高田市広田町、10月13日)撮影:鈴木英里
先代住職の遺志を継ぐ、陸前高田市の本称寺で報恩講の花立て、
孫の証道さんが門徒らと
陸前高田市高田町の海詠山・本称寺(佐々木隆道住職)で 2020年11月27日、浄土真宗の一大行事「報恩講」が始まる。これを前に、同寺と門徒らが仏花を仕立て、本堂に飾った。亡き先代住職が研さんし、今の形に仕上げた伝統の「花立て」は、寺と門徒を結ぶ重要な交流機会でもある。
過去を顧みる
江戸時代に疫病鎮圧を願い身をささげた高僧の遺徳をしのび、建立されたと伝わる閑董院宥健尊師堂。コロナ禍のいま、ここに立つ。頑強だったのだろうか、慎重だったのだろうか、それとも運がよかったのか。幾多の疫病や災害を超えてきた祖先を顧み、つながれてきた命の重みを思い知る。
(陸前高田市矢作町、12月25日)撮影:千葉雅弘
暮れゆくまちの光を
新型ウイルスに翻弄され、苦難の年となった今年がもうすぐ終わる。何もできなかった。旅行も宴も、祭りも、帰省者を堂々と迎え入れることさえ。でも決して何もなかったわけじゃない。こうしてまちに明かりをともしてくれる人々がいる。こんな時だからこそ、足元の幸せを見逃さないようにしたい。
(大船渡町、12月26日)撮影:鈴木英里
「3・11から10年」
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東日本大震災・平成三陸大津波
写真記録集【鎮魂 3・11】
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ZIPANG-4 TOKIO 2020
黄金の国ジパング『ケセン』(その5)気仙地方と気仙大工・・・【寄稿文】紅山子
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鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
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