京都府福知山市内にある、鬼伝説が残る大江山…如何にも鬼の棲家を想像させる・・・
京都府福知山市にある日本の鬼の交流博物館…やはり霧が深い・・・
名城として名高い明智光秀が築いた福知山城
福知山市概要
明智光秀が築いた福知山城と堤防の名残“通称・明智藪”
戦国武将・明智光秀がこの場所に城下町を築く際、暴れ川であった由良川の治水に力を注いだと伝わっており、近年でも過去6年で4回もの水害が発生するなど、多くの水害と戦ってきた歴史がある。
福知山市は、京都府北部・丹波地域に位置する北近畿の交通の要衝である。織田信長の命を受けた戦国武将・明智光秀の「丹波平定」により光秀の領地となり、現在の福知山市への礎となる福知山城と城下町が築かれた。
この他市民の願いにより光秀の魂を祀ることとなった御霊神社、一級河川の由良川や大江山鬼伝説など、豊かな歴史や文化、自然が今も残るまちである。平成18年、三和町・夜久野町・大江町と福知山市が合併した。
アニメ映画の記録的ヒットなどで「鬼」への注目が高まるなか、京都府福知山市は、平安時代の鬼退治の英雄・源頼光(みなもとのよりみつ、通称らいこう)の没後1000年を記念した特別展「鬼退治の英雄 源頼光~頼光没後一千年記念~」を、大江山の麓にある「日本の鬼の交流博物館」にて、2021年7月27日から9月5日まで開催する。
頼光が酒呑童子らを討ち取った地での特別展として、ゆかりの絵や逸品が展示されるほか、博物館内でクイズを行い、全問正解者には限定ポストカードがプレゼントされる。
■展示概要
令和3年度 日本の鬼の交流博物館 夏季特別展
「鬼退治の英雄 源頼光~頼光没後一千年記念~」
鬼とは何者か
昔から、鬼は人間の禍福(かふく)【わざわいとしあわせ】を支配する祖霊-祀られざる祖霊と考えられていた。
大昔、人々の生活は本当に大変なものでした。自然の猛威をはじめ、いろいろな不幸や不運が続いたとき人々は、それを何ものかのしわざと考え、自分たちの生活を支配する「魔なるもの」の存在を信じたとしても無理もありません。こうした「魔なるもの」が鬼の原像であったのではないかと考えられている。
鬼は日本独特のものだが、日本の鬼に当たる「魔なるもの」は洋の東西を問わずどこの国にもいる。 鬼は支配者によってつくられた狂暴怪異なものというイメージが強く、悪の象徴と捉えられているが、神として祀られる鬼は全国各地にあり、民衆に福をもたらす鬼もたくさんいるのである。
「日本の鬼の交流博物館」では、いろいろな鬼が紹介され「鬼とは何か」にせまっている。
【場所】日本の鬼の交流博物館(〒620-0321京都府福知山市大江町佛性寺909)
【期間】2021年7月27日(火)~2021年9月5日(日)
【開場時間】9:00~17:00(最終入館16:30)
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日
【入館料】一般330円、高校生220円、小中学生160円
【お問合せ】 電話:0773-56-1996
【Introduction】
平安時代中期──。異界や人ならざる者との距離が今よりずっと身近だった時代、大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)伝説や土蜘蛛(つちぐも)伝説で語り継がれる鬼退治の英雄がいた。
英雄の名は「源頼光」。令和三年の夏、彼が没した治安元年から一千年を迎える。藤原保昌(ふじわらのやすまさ)や渡辺綱(わたなべのつな)をはじめとする精鋭たちを引き連れ、大江山へ鬼退治に向かった頼光は、一体どのような人物だったのだろうか。
【展示概要】
全国各地の鬼に関する伝統芸能をはじめ、国内だけでなく世界の鬼文化に関する資料を展示してある日本の鬼の交流博物館(=鬼博)では、夏季特別展として、源頼光に関する展示を行う。頼光一行の鬼退治を描く浮世絵はもちろん、福知山市近隣に残る頼光ゆかりの地や資料を紹介。
また、期間中は頼光に関するクイズを行い、全問正解者には夏展限定ポストカードを4種プレゼント。是非挑戦してみては如何!
【主な展示品】
〇酒宴の場で使用したとされる「酒徳利と杯」(成相寺所蔵)
〇頼光らが奉納したと伝わる「大般若経(だいはんにゃきょう)」(大歳神社所蔵)
〇「頼光寺由来札」(頼光寺所蔵)
〇浮世絵「四天王大江山入之図」(日本の鬼の交流博物館所蔵)
〇屏風「大江山千丈ヶ嶽酒呑童子由来」(日本の鬼の交流博物所蔵) 他
■コメント 日本の鬼の交流博物館 館長
平安時代、大江山の鬼退治伝説で有名な源頼光は歴史に登場する実在の人物です。治安元年(1021年)に亡くなり、今年で一千年になります。福知山市内には、頼光が鬼退治に向かう途中、上野条(かみのじょう)の御勝八幡宮(みかつはちまんぐう)や天座の大歳神社、佛性寺に立ち寄るなど、多くの伝承の地が残っています。
今回の特別展では、地元に伝わる頼光ゆかりの品や江戸時代の浮世絵などを展示します。アニメの聖地巡礼のように、数多の書き手・語り手が紡ぎ創造してきた鬼退治伝説の地を巡るきっかけになれば幸いです。(日本の鬼の交流博物館 館長 佐藤秀樹)
■源頼光一行が戦った鬼たち
酒呑童子…大江山に棲んでいたと伝わる鬼の頭領で越後国の百姓の子。胎内に16カ月もおり、生まれながらに歯を生やし、邪法を学んで通力自在の悪魔として諸国を遍歴。のちに大江山に棲みつく。
土蜘蛛…土蜘蛛は葛城山に棲むという、長い時を生きた巨大な山蜘蛛の妖怪。頼光が30日余り病に伏した原因。土蜘蛛を斬った頼光の刀「膝丸」が「蜘蛛切」と呼ばれる所以となった。
鬼同(童)丸…洞窟に棲み、天狗等と語り世間を悩ませていた鬼。頼光を恨み、殺した牛の皮を被り待ち伏せするが、綱に見破られ矢を射られる。それでもなお、頼光にとびかかるが頼光に一刀で斬り伏せられたという。福知山市雲原では酒呑童子と彼に攫われた女性との子と伝わる。
牛鬼…夜な夜な人を食い殺し、牛や馬を引きさいた妖怪。渡辺綱に切られた腕を頼光の母に化けて奪いに来る。頼光が首を斬り落としてもなお、太刀の鋒に食らいついたという。
丑御前…頼光の捨てられた弟で、朝廷に謀反を起こす。四天王は負け、似た境遇であった坂田公時が説得を試みるも失敗に終わる。追い詰められ、牛の怪物となった丑御前は頼光軍を敗走させ、今でも戦いの舞台で浅草川に時々現れる…。
(参考) 源頼光とは(みなもとのよりみつ、通称らいこう)
平安中期の武将で清和源氏の三代目。源氏の正系源満仲(みなもとのみつなか)の長子として生まれ、治安元年(1021)に74歳(年齢については諸説あり)で没す。
藤原兼家二条京極邸新造の宴の際には馬三十頭、藤原道長の土御門邸再建の際には家具調度類の一切を献上する等、時の権力者である摂関家に対する奉仕を行いつつ、摂津守や美濃守などの受領(ずりょう)を歴任。
貴族社会に溶け込みながら、源氏発展の基礎を固めた。大江山の酒呑童子退治伝説をはじめとする数多くの英雄譚は、現代もなお人々に愛され続けられる。
(参考) 頼光ゆかりのスポット
福知山市の大江山付近には、「頼光の腰掛岩」や「鬼の足跡」など、源頼光や鬼伝説にまつわるスポットがある。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
福知山市役所 〒620-0035 京都府福知山市内記13番地1電話: 0773-22-6111
日本の鬼の交流博物館 〒620-0321京都府福知山市大江町佛性寺909 電話:0773-56-1996
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「鬼」関連情報は下記のアーカイブ リンク記事をご覧ください!
ZIPANG TOKIO 2020
「『赤神神社 五社堂』 鬼が積んだ999段 国宝・重要文化財 秋田県男鹿市」
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250件ほどの記事をご覧いただけます。
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