樹齢約2000年の杉※の大木「八百杉」
隠岐の島町 観光のお勧め
ジオタク
午後から半日で島の西側を巡る観光タクシー。島を熟知した運転手さんのガイドと共に、自分のペースでゆっくりと観光を楽しむことができます。「玉若酢命神社」、「八百杉」、「壇鏡の滝」、「那久岬」、「水若酢神社」を巡り、最後は人気NO.1の「ローソク島遊覧船」。宿泊施設までの送迎もあり、出発から帰着まで安心して隠岐を満喫できるツアーです。
誰もが魅了される奇跡の光景
隠岐の島・島後NO.1の景勝地であるローソク島を見る遊覧船。ローソク島に夕日が灯るその瞬間は、大自然の優雅さに圧倒される。見事に火が灯ったローソク島は誰もが魅了される奇跡の光景です。※季節や海上の状態、天候によって毎回見られるものではありません。
島根県 隠岐の島について
概要
隠岐の絶景・文化
歴史・文化
聖武天皇の時代(西暦724年)に遠流の地として定められて、後鳥羽上皇や後醍醐天皇、小野篁(おののたかむら)をはじめ、 約3,000人余りの人が流され隠岐の文化形成に大きな影響を与えたと言われています。
流人のほとんどが牢獄に入ることなく、里人と共に暮らしてきたとも伝えられており、人情の島でもあります。
隠岐ユネスコ世界ジオパークの範囲
隠岐ユネスコ世界ジオパークは、島根半島の北40~80kmの日本海に点在する4つの有人島と多数の無人島によって構成されており、離島という環境と海洋生物や漁業などの人の営みも重要であると考え、陸域だけではなく海岸から1kmの海域もあわせた673.5km²(陸域346.0km²、海域327.5km²)をジオパークの範囲としています。
隠岐の島には、約180の島と4つの有人島があります。
・島前(どうぜん)3島 ①西ノ島町(西ノ島)②海士町(中ノ島)③知夫村(知夫里島)
・島後1島
④隠岐の島町
本号では、
隠岐の島町(島後)のコロナウイルス等災いを吹き飛ばすような祭りからご紹介いたします
隠岐の島町(島後)の三大祭りのご案内
水若酢神社祭礼風流
(みずわかすじんじゃさいれいふりゅう)
日時・場所
西暦偶数年 5月3日
水若酢神社(五箇地区)
県指定無形民俗文化財。
無病息災の願いを込め、鶴亀を乗せた「蓬莱山」に見立てた山車(だし)を五箇地区の7歳くらいまでの少年たちが曳く、「山曳神事」が行われます。また、古い様式を残す「神楽」、「獅子舞」、「流鏑馬」なども行われ老若男女問わず子供から大人まで楽しむことの出来る祭です。
玉若酢命神社御霊会風流
(たまわかすのみことじんじゃごれえふりゅう)
日時・場所
毎年 6月5日
玉若酢命神社(西郷地区)
県指定無形民俗文化財。
神馬を境内に走り入れる「馬入れ神事」が行われます。御霊会とは、悪霊退散の儀礼から来る名ですが、現在では、悪霊退散の儀礼の要素は少なく、豊穣を願う祭りとなっています。また、「田植え神事」、「草競馬」、「流鏑馬」なども行われ町内では、「ごれえ」と呼ばれ、親しまれています。
隠岐武良祭風流
(おきむらまつりふりゅう)
日時・場所
西暦奇数年 10月19日
旧中村小学校校庭(中村地区)
県指定無形民俗文化財。
日神(ヤタガラス)・月神(白兎)の御尊像(御神体)を約4mの竿の頭上に捧げて、奉斎されているそれぞれの神社から祭場まで御幸し、日月陰陽和合の祭事を行います。また、「陰陽胴」、「神相撲」、「占手」、「競馬」、「流鏑馬」、「巫女舞」なども行われます。
牛突き
隠岐の島町 八朔牛突き大会
日本最古約800年近い伝統を持つ隠岐の牛突き。夏の終わりに開催する壇鏡神社の奉納行事である「八朔牛突き大会」。佐山牛突き場で男たちの闘いが今始まる!
島根県の無形民俗文化財にも指定されており、島中の大小様々な牛たちが集まり激闘が繰り広げられます。島民が熱くなる大会の一つです。
隠岐の牛突きは、日本で最も古い、約800年の歴史を持つ伝統文化です。
隠岐の牛突きは、承久3年(1221年)の承久の乱に敗れて隠岐・海士町(中ノ島)に配流となった後鳥羽上皇が、小牛が角を突き合わせる姿を見て喜んだとことから、島前で始まりました。
その後、隠岐の島町(島後)にも伝わり、以来、島民の娯楽として行われてきました。現在では、隠岐の島町(島後)でのみ行われています。現在行われている牛突きには、「本場所」と「観光牛突き」があります。
「本場所」は、勝負を付け、負けると二度と土俵に上がることができません。一方、「観光牛突き」は、牛突きの練習風景をみせるもので、勝負を付けません。また、隠岐の牛突きの特徴として、牛突きを賭け事の対象としないこと、牛は引き綱(鼻綱)を付けたまま、引き綱を操る「綱とり」と人牛一体となって闘うことがあげられます。
牛突大会 初場所
(うしつきたいかい はつばしょ)
日時・場所
毎年 1月第2日曜日 隠岐モーモードーム
観光牛突きの1つ。
牛突大会 夏場所(旧西郷町の牛突き習俗)
牛突き大会 秋場所
(うしつきたいかい あきばしょ)
毎年 11月第2日曜日 上西神社(西郷地区)
観光牛突きの1つ。
八朔牛突き大会(隠岐の牛突き習俗)
はっさくうしづきたいかい(おきのうしづきしゅうぞく)
日時・場所
毎年 9月1日
佐山牛突き場(都万地区)
県指定無形民俗文化財。
本場所の1つ。壇鏡神社の例祭・八朔祭の奉納行事として行われています。隠岐の島町(島後)で開催されている牛突き大会の中で、最も伝統があります。勝負では、一方の牛が逃げ出し、勝敗が付くと、勝った牛の背中に我先にと争って飛び乗ります。
また、壇上神社の滝水は「勝利の水」とも言われており、関係者は大会前日の夜中に水を汲み、牛に水を与えてから大会に臨みます。
一夜嶽牛突き大会(旧五箇村の牛突き習俗)
いちやがだけうしづきたいかい(きゅうごかむらのうしづきしゅうぞく)
日時・場所
毎年 10月13日
一夜嶽牛突き場(五箇地区)
町指定無形民俗文化財。
本場所の1つ。壇鏡神社八朔祭の牛突き習俗と並ぶ、隠岐の島町(島後)でも大きな大会です。一夜嶽神社の奉納行事として行われています。
全国闘牛サミットが隠岐の島町で開催。
2018年10月12日13日:全国闘牛サミットin隠岐の島大会
2018年10月13日:一夜嶽牛突き大会(全国闘牛サミット記念大会)
「その他の祭り」につきましては次号にてご紹介いたします!
※杉とは
世界の木材「杉(スギ)」
スギ科。 常緑針葉高木。
隠岐の島町 岩倉の乳房杉
島後三大杉の一つであり、隠岐最高峰・大満寺山の麓にひっそり立つ奇杉で幹囲11m、主幹は15本に分かれており大小24個の乳房状の根が垂れ下がっている樹齢約800年・樹高約30mの巨木です。
杉は、日本特産で青森県以南の日本各地に分布します。土質の種類を問わずによく育つので全国各地に生育していますが、一番よい場所は、西日のあたらない谷間や北及び北東に面した山谷、山腹です。さらに、土壌が深く、肥沃で適度の湿気を有する所を好み、乾燥地には不向きです。
スギの語源には諸説がありますが、「すぐ木(真っすぐな木)」という説が有力です。スギには杉の字をあてますが、中国で杉木というと、スギ属とは別のコクヨウザンのことを言います。
弥生時代の登呂遺跡(静岡市)の水田跡からは、あぜ道に使われたおびただしい数のスギの矢板が発見されているように、日本人とスギとの関わりはきわめて深い。
西欧の「石の文化」に対して、「木材文化」といわれます日本の文化を支えてきた有用樹種になります。有史以来、伐採とともに盛んに植林が行われたため、もともとの天然分布は定かではありません。
東北地方の太平洋側から四国・九州に分布するスギをオモテスギ、日本海側から北陸・山陰地方に分布するスギをウラスギといって区別することがあります。
鹿児島県屋久島に生育するスギの大木は、とくに屋久杉といわれ、樹齢2000~4000年と推定されるものも数多い。大きいものでは樹高50m以上にもなり、国産樹種のなかでは高さ・寿命とも第1位の座を占めています。材は、建築土木用のほか、家具調度・経木・割箸・酒樽など、生活用材としても広く利用されてきました。
日本森林面積は2515万ha、その中で1040万haが人工林、その中の58%が杉で、杉と桧で約8割を占めています。造林の北限は札幌あたりで、函館付近でもかなり良いスギ林ができています。
特に有名な林業地をあげると、奈良県吉野、三重県尾鷲、静岡県天竜川筋、大分県日田、熊本県小国、鳥取県智頭などがあり、それぞれが樹、葉や材質等に特長を持つ品種をいくつか育成しているのです。
花は雌雄同株(同じ樹に雌花も雄花もつくもの)。雄花は前年の秋に生まれ、越冬して翌年の3月上旬頃に開きます。円筒形で先が丸く長さは1㎝弱、直径0.3㎝くらいで、黄褐色をしています。
そして、その円筒に雄ずいという切れ目がらせん状にたくさんついていて、そのすき間に45ヶの丸いヤクという袋があり、これが縦に割れて、中の花粉をたくさんまき散らしています。これが、春先の花粉アレルギの主な原因となるのです。
スギは、風媒花で風に花粉を運ばせて、小枝の先にある帯紫色の小さく丸い雌花に実をつけ、実は長さ23㎝の卵形をしており、10月頃成熟します。松かさのようになっていて、1つ1つのウロコは木質でくさび形をしており、その下に35ヶの種子を隠しています。
種子は長さ5㎜、幅は2㎜くらいでルーぺでみると両側に風にのるための狭い翼を持っているて、葉は互い違いにつき、細い針のような形をしており、つけねに向かって太くなり枝につながるのでその境がわかりにくくなっています。又、枯葉になっても葉だけが落ちることはまずありません。
長さ0.41.2㎝くらいですが、若い木では2㎝にもなることがあります。 スギという名のごとく幹はまっすぐで枝ぶり全体でいうと円錘状のシルエットになります。成長の衰えたものは先が円くなって卵形に近くなります。枝下が長く、枝は一般に細めです。
樹皮は、赤褐色から暗褐色で縦に長い割れ目が入り、繊維質で細長くはがれます。木口から見ると辺材は白色に近く中央の心材は淡紅色から暗褐色で、時には黒っぽいものもあり、辺材と心材の区別は大変はっきりしています。
年輪幅の広い狭いやその整い方などは、それぞれの樹の成長状態によって様々でありますが、板目から見ると木理展型的な山型をしていて肌目はややあらい。又、柾目から見て、細かくて細い平行線がたくさん並んだような材は、年輪が密ということで、堅くて均一で良い材と評価され糸柾と呼んで珍重されています。
スギ材特有の匂いも大きな特長の一つです。材質は、天然木であるか否かによってかなり違い、またそれぞれの成長経過によって随分左右されます。比較的軽く軟らかく、加工や乾燥も容易でかつ一程程度の強度があるというのがスギの特長です。
又、縦(繊維方向)に加わる力に対して強く、木理がまっすぐである事や乾燥や加工がしやすいという点で、建築用材として柱などに適用しておりさらに、水や虫にも比較的強いので外壁や雨戸にも使うことがあります。
スギの名の由来は、貝原益軒の「大和本草」に「木直也故にすぎといふ、すぎはすぐ也」と記されており"まっすぐの木"がすぎの木になったという訳であります。古事記などに出てくるマキの木はスギを主とし、他にヒノキやコウヤマキも含んで、「マキ」と呼んでいたようです。
きっとその香りに、日本の伝統と歴史と癒しを感じられることでしょう・・・
編集後記
古から『祭』は準備と申します。
祭りは子供も大人もワクワクして楽しいものです…
子供の頃、青い法被とハチマキ姿で獅子頭を先頭に町内を一軒一軒回るとお菓子やミカン・リンゴなかには、5円・10円を大入り袋に包んで渡してくれたっけな〜。
まとめ役さんのお宅に戻ると、ひな壇が作られお菓子袋が並び、ご祝儀のお金と交換して貰えた。子供たちはどれが自分好みのお菓子か選ぶのに瞳をキラキラさせていた。
当時は、子供心に毎日祭りだと嬉しいな~と終わるや否やもう次の祭のことを考えていたもンです・・・
されど…日本は広し・・・この仕事、7年間携わってみて、沖縄から北海道まで…否…世界地図を広げると日本なんてほんのチッポケな島だけど…祭りに関しては、季節ごとに各地で真に多様な賑わいが目を奪います。
それも…初めてお目にかかる…山奥や、島々の町名等で信じられない程に手をかけたお祭りが繰り広げられているのですから…
顧みれば、世界を上げて最大の お祭りとは…鳴り物入りで8年前から周到に、取り残しの無きよう準備された2回めの東京オリンピック & パラリンピック!
今年は待ちに待ったオリバラリンピック! 皆、マスクして無観客で、何事も無く?・・・あれは夢であったか???
莫大な金を使い…コロナ禍をはじめ…皇室では年号が代わり、女性天皇制への問題や眞子さま事件…世間は侃々諤々……政治的にも様々な交代劇や事件がありました。
終わって仕舞えば…あまりに印象が薄くさながら煙のごとし… ま、斯くのごとく、祭りとは終われば、全てが ”あとの祭り”とは良く言ったものですね(笑) 嗚呼〜〜おっと・・・カァカァ〜〜でした。
次回に続く・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
一般社団法人 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会
〒685-0013 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四61番地 電話: 08512-3-1321
隠岐観光協会
〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24
隠岐合同庁舎別館1階
電話:08512-2-1577
隠岐の島町役場 〒685-8585 島根県隠岐郡隠岐の島町下西78番地2 電話:08512-2-2111
隠岐の島町観光協会
〒685-0013 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四61番地 電話:08512-2-0787
後鳥羽院顕彰事業実行委員会 一般社団法人 海士町観光協会
〒684-0404 島根県隠岐郡海士町福井1365-5 電話:08514-2-0101
海士町役場 〒684-0403 島根県隠岐郡海士町海士1490 電話:08514-2-0111
公益社団法人島根県観光連盟 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 電話:0852-21-3969
島根県庁 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 電話 0852-22-5111
文部科学省
〒100-8959 東京都千代田区霞が関三丁目2番2号 電話:03-5253-4111(代表)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
隠岐の島アーカイブ リンク記事をご覧ください。
ZIPANG-5 TOKIO 2020 日本海に浮かぶ宝島、隠岐4島~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(1)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/20093070
ZIPANG-5 TOKIO 2020 守り伝えられる隠岐の歴史 ~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(2)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/21657243
ZIPANG-5 TOKIO 2020 後鳥羽院に由緒がある伝承と文化「隠岐諸島の一つ海士町(あまちょう)[1]」
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18174785
ZIPANG-5 TOKIO 2020 後鳥羽院に由緒がある伝承と文化「自立・挑戦・交流×継承・団結 〜心ひとつに!」みんなでしゃばる(引っ張る)島づくり〜[2]
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18534864
ZIPANG-5 TOKIO 2020 後鳥羽天皇の源故郷~水無瀬神宮~(その1)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18848897
ZIPANG-5 TOKIO 2020 水無瀬神宮 ~招福の風と音と水~「見渡せば山もと霞む水瀬川夕べは秋となに思ひけむ」(その2)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18953112
ZIPANG-5 TOKIO 2020 神々の島「隠岐」& 後鳥羽院「海士町(あまちょう)」総集編[3]
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/19153963
現在、1500件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。
250件ほどの記事をご覧いただけます。
ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/
235件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/
200件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/
615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/
最新の記事をご覧いただけます。
ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
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